日本は夏真っ盛りですね。唐突ですが読者の皆様から「1番暑い国はどこなのか?」などの質問が寄せられました。(嘘です)そんなわけで、今回は世界の「主要観測地」の酷暑期の気温等について取りまとめました。(結論は一番下です。申し訳ありませんが、ジャンプするリンクはありません)
と、その前にまずは我が国日本はどうなのか。
日本の高温記録
- 41.1℃(埼玉県熊谷市 2018年)平均湿度33%
- 非公式記録 42℃(足立区)
- 他17観測地点で40℃以上を観測
「最低気温」が高い記録
つまり寝苦しい暑い夜の記録
- 30.8℃(新潟県 1990年)
- 30.4℃(東京都 2013年)
- 29.8℃(沖縄石垣島2014年)他
- 他30℃前後複数地点
40℃越えを連発する代表的観測場所(気温数値は平均した幅です)
■米国 アリゾナ州フェニックス
最高43~48℃/最低25~33 平均湿度20% 6月~9月 ※デスバレーで56.7℃の世界記録有
■東、東南アジア
- 中国 吐魯番(トゥルファン)最高40~45℃/最低25~33℃ 湿度平均15% 6月~8月
- ミャンマー マンダレー 最高40~43℃/最低25~30℃ 湿度平均30% 4月~5月
■南アジア
- アラハバード (インド) 最高43~49℃/最低30~38℃ 湿度平均35% 4月~6月
- デリー (インド)最高40~45/最低30~38 湿度平均20% 4月~6月
- シビ(パキスタン) 最高45~50/最低30~35 平均湿度10% 5月~7月
■中東(湾岸諸国)
- ドバイ(UAE)最高40~45/最低30~36 平均湿度40%
- リヤド(サウジアラビア) 最高43~45/最低28~33 平均湿度10%
- クウェート 最高45~50/最低33~38 平均湿度15% ※2016年に54℃というアジア圏最高を記録
■アフリカ(国が多い為代表例)
- アスワン(エジプト 北アフリカ) 最高45~48/最低30~33 平均湿度15% 5月~8月
- ンジャメナ(チャド 中央アフリカ)最高40~43/最低30~35 平均湿度30% 3月~5月、10月
- ジブチ(東アフリカ沿岸) 最高40~43℃/最低33~40℃ 平均湿度30% 3月~9月
■南半球(北半球より陸地が少ない、地軸の傾きなどの要因で北半球より気温は上がりにくい環境のようです)
- アリススプリングス(豪州) 最高40~45℃/25~30℃ 湿度平均15% 12月~1月 ※他豪州各地域や南米ブラジル等は時折40℃越えする
何故赤道ではない場所が酷く暑くなるのか?
地軸の傾きの関係で赤道からずれ、北緯20度付近一帯が1番強い太陽光を受けやすいからです。因みに赤道付近は上昇気流により雨雲が頻繁発生し異常高温にはなりません。(熱帯雨林)。また赤道からの下降気流で北緯20~30度付近に高温で乾燥した亜熱帯高圧帯を常時発生、砂漠を形成します。(代表的なのがサハラ砂漠、アラビア半島。同緯度の東南アジアはインド洋のおかげでモンスーン気候となった。地形起因も大きく影響します。
結 論 どこが1番暑いのか
- 年間通しての平均ならば、ジブチや、メッカ(サウジアラビア)やハルツーム(スーダン)、マドラス(インド)あたりでしょうか。夏は40℃、冬も常時半袖OKで且つ湿度もそこそこあります。(乾燥指標15%以上)
- 1番厳しい夏の場所でいうと、モンスーン直前の北インド(今回の場合デリーやアラハバード)や、中東のペルシャ湾岸諸国ではないか。どちらも最高気温50℃前後、最低気温も35℃を下回らないのはザラで、さらに湿度も日本に近い値を記録することもあるからです。湿度と最低気温が下がらない場所は本気で地獄です。筆者の私も若い頃にインドで40℃以上の熱波を味わい、夜間も気温が下がらず、のたうちまわった経験があるのですごいわかります。
※中東やインドは乾燥するイメージですが、ペルシャ湾岸地域は世界屈指の海水温度もあり、湿度が高い。インドもモンスーン直前の酷暑期は東京に近いような湿度になり40度越えします。
※最高気温世界記録…56.7℃(米国デスバレー)
※最低気温が高温の記録…42.6℃
42.6℃以下にならない1日ということ(オマーン 2018年)
参考資料